◆ はじめに
「もう歳だから筋肉は増えない」「運動しても効果があるのは若いうちだけ」
そんな風に思っていませんか?
実は、70代でも筋力はしっかりとアップします。しかも、正しい方法で行えば安全に、効率よく、そして日常生活の中でも実感できる形で効果が出るのです。
筋肉は、年齢とともに少しずつ衰えるのは事実ですが、「動かす刺激」を与えれば、年齢に関係なく成長してくれます。
そしてその効果を最大限に引き出すためには、ただ闇雲に運動するのではなく、「整体」との組み合わせが非常に効果的です。
本日は、70代からでも間に合う筋力アップの考え方と、整体×運動のメリットについてお伝えします。
◆ なぜ70代からでも筋力がつくのか?
まず知っておきたいのは、筋肉には「可塑性(かそせい)」といって、刺激に応じて形や強さを変えられる性質があるということです。これは年齢を問わず備わっている力であり、適切な刺激さえ与えれば、70代・80代であっても筋力を高めることが可能です。
実際、厚生労働省の調査でも、週2回程度の筋力トレーニングを3カ月以上継続することで、70代の方々でも筋力や歩行速度、立ち上がり動作などが改善したという結果が報告されています。
特に、日常生活に必要な「立つ・歩く・しゃがむ」といった動作に関わる筋肉は、比較的トレーニング効果が現れやすいことが分かっています。
◆ ただし、注意したい“落とし穴”
ただし、ここで注意が必要なのが、「間違った方法」で筋トレを始めてしまうこと。
体に歪みや関節の硬さがあるまま筋トレをしてしまうと、狙った筋肉に刺激が入らず、逆に膝や腰などに負担をかけてしまうことがあります。
たとえば、股関節の動きが悪い方がスクワットを頑張りすぎると、膝を痛めてしまうリスクが高まります。
また、猫背のまま腕立て伏せのような動きをすると、肩や首に負担が集中してしまいます。
ここで大切なのが、「体の使い方を整えてから運動する」という考え方です。
◆ 整体×運動=動ける体づくりの最強タッグ
整体では、関節の可動域や筋肉のバランス、姿勢などを整えることで、本来の体の動きやすさを取り戻すことができます。
そして整った体で運動を行うことで、正しいフォームで効率よく筋肉を使えるようになるのです。
この「整体で整え→運動で鍛える」という流れは、特に70代以降の方にとっては非常に相性が良く、次のような効果が期待できます。
✅ 運動時のケガ予防
✅ 関節の可動域が広がり、動きが軽くなる
✅ 小さな力で大きな動きができるようになる
✅ 筋トレの効果を感じやすくなる
✅ 「できること」が増えて生活に自信が持てるようになる
また、筋力がついてくると転倒予防や、歩行スピードの改善など、日常生活に直結する変化が現れやすくなります。
特に女性の場合は、骨密度の低下やバランス能力の低下が目立ちやすいため、筋力維持は健康寿命を延ばす鍵とも言えます。
◆ まずは何から始める?3つのステップ
70代から筋力アップを目指す方におすすめのスタート方法を、3ステップでご紹介します。
ステップ①:現状の身体の状態をチェックする
片脚立ちや立ち上がりテストなどを通じて、自分の体の筋力やバランス能力を知りましょう。
当院では、初回カウンセリングでこうしたチェックを行い、運動の可否や適切な内容を見極めています。
ステップ②:整体で動きの土台を整える
関節の硬さ、姿勢の崩れ、筋バランスの偏りを整えて、体にとって「無理のない動き」ができる状態にします。
ステップ③:簡単な筋力トレーニングをスタート
まずはイスからの立ち座りや、片脚立ち、軽いスクワットなどから始めましょう。
当院では、自宅でできる簡単な運動指導も行っています。
無理のない範囲で、週に2〜3回、5〜10分でもOK。
継続することで、3カ月後にはしっかりとした効果を実感できます。
◆ まとめ:年齢にとらわれず、“今から”がスタート
筋力アップに「遅すぎる」ということはありません。
70代からでも、正しく体を整え、適切な運動をすれば、筋力はしっかりと増えます。
そしてそれは、「転ばない」「疲れにくい」「外出が楽しくなる」といった生活の質の向上につながります。
もし、「運動した方がいいとは分かっているけど、何から始めればいいのか分からない」「昔より動きにくくなった気がする」といった不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
整体と運動を組み合わせたサポートで、70代からの健康づくり、全力で応援します!