こんにちは。
わたなべです。
今回は、改めて首こりと自律神経の関係について詳しく解説していきます。
明確なエビデンスがあるわけではないですが、首こりを感じている方は思うところもあると思います。
断定はできませんが、可能性としてこういったこともあるかも?と、考えの一つにしていただけると幸いです。
首こりとは?
首こりとは、首周辺の筋肉が緊張し、こわばった状態を指します。特に、僧帽筋(そうぼうきん)や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などの筋肉が硬くなりやすく、血流が悪くなることで痛みや違和感が生じます。
現代社会では、パソコンやスマートフォンの長時間使用による「ストレートネック(スマホ首)」が増えています。ストレートネックの状態では、頭の重みを首が支えきれず、慢性的な緊張が続くため、首こりが発生しやすくなります。
自律神経とは?
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っています。
- 交感神経:活動時に働き、心拍数を上げ、血圧を上昇させる。
- 副交感神経:リラックス時に働き、心拍数を下げ、消化を促進する。
この2つの神経がバランスよく働くことで、体のさまざまな機能が正常に保たれます。しかし、首こりがひどくなると、このバランスが崩れる可能性があります。
季節の変わり目と自律神経の乱れ
まもなく3月になり、これから春を迎えます。季節の変わり目は気温や気圧の変化が大きく、それに伴い自律神経が乱れやすくなります。特に春は、昼夜の寒暖差が激しく、環境の変化も多いため、体調を崩しやすい時期です。
自律神経が乱れると、以下のような症状が出やすくなります。
- 疲れやすくなる
- 寝つきが悪くなる
- 気分が不安定になる
- 頭痛やめまいが増える
この時期に首こりがひどくなると、自律神経のバランスがさらに崩れ、体調不良を引き起こしやすくなります。
首こりが自律神経に影響を与える可能性
1. 首の筋肉と神経のつながり
首には重要な神経や血管が集中しています。特に、首の後ろには「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」と呼ばれる小さな筋肉があり、この筋肉が緊張すると、周辺の神経を圧迫する可能性があります。
また、首には「迷走神経(めいそうしんけい)」という自律神経の働きを司る重要な神経が通っています。この迷走神経が圧迫されると、副交感神経の働きが低下し、交感神経が優位になりやすくなります。その結果、
- 寝つきが悪くなる
- リラックスできない
- 胃腸の調子が悪くなる
といった不調が起こる可能性もあります。
2. 血流の低下と自律神経の乱れ
首の筋肉がこわばると、脳へ送られる血流が滞りやすくなります。脳への血流が不足すると、自律神経の中枢がうまく機能しなくなる可能性があります。そのため、
- めまい
- 頭痛
- 集中力の低下
などの症状が出ることもあります。
3. ストレスと首こりの悪循環
ストレスを感じると、人間の体は交感神経が活発になり、筋肉が緊張しやすくなります。特に首や肩の筋肉はストレスの影響を受けやすく、緊張が続くことで慢性的な首こりにつながります。
また、首こりがひどくなるとリラックスしにくくなり、副交感神経が働きづらくなるため、ストレスの解消が難しくなるという悪循環が生じる可能性があります。
首こりを改善して自律神経を整える方法
1. 姿勢の改善
- 目線をなるべく正面に保つ
- 肩の力を抜いてリラックスする
- こまめに姿勢を変える
2. 首や肩のストレッチ
- ゆっくり首を左右に倒すストレッチ
- 肩甲骨を回す運動
- 胸の筋肉を伸ばすストレッチ
3. 深呼吸やリラクゼーション
- お風呂にゆっくり浸かる
- アロマを活用する
- 軽い運動を取り入れる
まとめ
首こりは単なる筋肉の問題だけでなく、自律神経のバランスにも影響を及ぼす可能性があります。特に季節の変わり目は自律神経が乱れやすいため、体調を崩さないよう意識することが大切です。
日常生活の中で姿勢を意識したり、ストレッチや軽めの運動を取り入れることで、首こりの改善とともに自律神経のバランスを整えることができるかもしれません。毎日の習慣を少しずつ見直し、体と心の健康を維持していきましょう!