悪口を言う人は寿命が縮み、認知症リスクが高くなる!?

こんにちは。

わたなべです。

 

最近のニュースを見ていると本当に心を痛めることが多くなりましたね。

その一つの要因が他人への誹謗中傷などがあり、ここ数年で様々なSNSが爆発的に普及してきたことも関係があると思います。

SNSは正しく活用すると、とても便利で人生を楽しませてくれるツールだと思いますが、使い方を誤ってしまうと悲しい事故や犯罪にもつながってしまうこともあります。

海外では子どもはSNSを閲覧できないように法律が出来たり、日本でも使い方の制限が始まるようです。

 

突然ですが、あなたは日常生活の中で、つい他人の欠点を指摘したり、悪口を言ってしまった経験はありませんか?

ストレスの発散や共感を得るために悪口を使うこともあるかもしれません。しかし、近年の研究では、悪口や否定的な発言を繰り返すことが健康に悪影響を与える可能性があることが分かってきました。

今回は、なぜ悪口が寿命を縮め、認知症リスクを高めるのか、そのメカニズムをご紹介していきます。

1. 悪口がもたらすストレスの連鎖

悪口とコルチゾールの関係

悪口を言うとき、私たちの体内ではストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されることがあります。コルチゾールは短期的にはエネルギー供給や免疫反応の向上に役立ちますが、長期的に高いレベルが続くと、以下のような問題を引き起こします。

• 血圧の上昇

• 心疾患リスクの増加

• 免疫力の低下

悪口を頻繁に言う人は、ストレスが慢性化しやすく、これが寿命を縮める原因の一つになると考えられています。

2. 悪口と言語の影響で脳がダメージを受ける

脳の可塑性への悪影響

悪口やネガティブな思考を繰り返すと、脳の神経回路がそのパターンに適応します。これを「神経可塑性」といいますが、ポジティブな回路よりもネガティブな回路が優先される状態になります。その結果、次のような悪循環が生じます。

• ネガティブな感情を感じやすくなる

• 他人への共感が減少する

• 脳の健康が悪化しやすくなる

このような状態が続くと、海馬(記憶や学習を司る部分)が縮小しやすくなり、認知症リスクを高めると考えられています。

3. 社会的孤立と悪口の関係

悪口を頻繁に言う人は、周囲の人間関係が悪化しやすいという特徴もあります。以下のようなことが起こり得ます。

• 信頼を失う

• 孤立感が強まる

• ストレスや不安が増加する

孤立した生活は認知症のリスクを高める要因としても知られています。

4. 研究データが示す悪口と健康の関係

アメリカの研究例

2019年にアメリカで行われた研究では、日常的にネガティブな発言をする人は、ポジティブな発言をする人に比べて、寿命が平均で5〜7年短いことが分かりました。また、認知症の発症率も約30%高いという結果が出ています。

日本の研究例

京都大学の研究によると、ネガティブな言葉を使う頻度が高い人は、ポジティブな言葉を多く使う人に比べて、幸福感や健康状態が著しく低いことが確認されています。

5. 健康的なコミュニケーションを目指して

悪口の影響を避けるためには、日常生活の中で以下のような工夫を取り入れることが大切です。

1. 感謝の言葉を増やす

 感謝の言葉は、脳内でセロトニンやオキシトシンを増やし、幸福感を高めます。

2. 批判よりも建設的な意見を心がける

 否定的な意見ではなく、建設的な提案をすることで、より良い人間関係を築けます。

3. ストレスを適切に発散する

 運動や趣味に時間を使い、ストレスを健全に発散する方法を探しましょう。

まとめ

悪口を言うことは、一時的な快感を得る代わりに、心身の健康に大きな代償を払う可能性があります。ポジティブな言葉を増やし、健康的なコミュニケーションを意識することで、自分自身の寿命を延ばし、認知症のリスクを下げることができます。

今日からできるだけ「良い言葉を選ぶ習慣」を始めて、健康で長生きできる一歩を踏み出しませんか?